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2024年6月3日

【BESVJG1旅日記】#7 社員研修 - 総重量29kg × スペアバッテリー持参のe-bike(最大航続距離105km×2)で、沼津から御殿場まで上りきれるかの検証 -

相模原中央店

 

今回は社員研修で行ってきたe-bikeによる北伊豆サイクリングの様子をご紹介させていただきます。

  

【目次】

 1. はじめに

 2. ルートの概要と準備

 3. 駿河湾の風景を楽しむルート(沼津港から田子の浦港)

 4. 約20kmの上り区間(県道24号線から国道469号線/富士サファリパーク入口まで)

 5. 荷物を29kg載せたときのアシスト体感/バッテリーの減り方の検証結果

 6. 簡単に出来る総重量の測り方(New)

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  #0 テストラン

  #1 2022年初乗り

  #2 カスタマイズ

  #3 伊豆の古道をe-bikeで走ってきました

  #4 北陸・東北縦断ツーリング

  #5 東京サイクリング

  #6 岩手縦断と乗鞍チャレンジ

  #7 社員研修(総重量29kgでどこまで走れるかの検証)

   #8 湘南サイクリング

 

1. はじめに

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スポーツバイク特有の高い走行性能に、その速度域やペダル回転数に合わせて調整されたアシスト性能。重量は少し重たいものの、それを補って余りあるパワーでサイクリングの新たな楽しみを体験できるe-bike。

 

キャンプツーリングなどで荷物を載せる自転車旅でもその恩恵は受けられそうですが、航続距離や充電、輪行など従来の自転車旅とは別の気になる点もあります。

 

「実際にe-bikeを自転車旅で使ってみたらどうなるのか?」

 

正直なところ、そう思っていたので

 

当店の体験試乗車、グラベルロードタイプのJG1で実際に自転車旅をやってみたいと思います。

 

 

YouTubeでは今まで自転車旅をしたところの自己紹介を投稿させていただきましたが、現在でも休暇を使って細切れ日本一周を目指しています。その細切れ日本一周と相模原周辺のサイクリングをこのJG1でやってみたいと思います。

 

#besvjg1旅日記

#ebikeで出来る新しい自転車旅

 

実際にやってみて、多くの失敗とたまに成功した部分を情報発信しています。

 

2. ルートの概要と準備

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4月某日、以下のような「社員研修」の招待が当店に届きました。

 

セオサイクルでは不定期に社員研修があり、様々な内容でスキルアップを図っています。今回は茅ヶ崎店を中心とした湘南エリアの店舗からサイクリングの招待がありました。

 

この招待状を見て、内容を以下のようにイメージしました。

 

ロードレーサー系自転車での参加推奨 → 「だいたい時速20km/h~25km/hぐらいの巡航かな。」

サポート有り → 「自動車に途中で荷物を預けることができるな。」

1日目の獲得標高800m → 「御殿場までの上りが要所で、日焼け等の疲労対策が大事になる。」

夕食「グランテーブル」 → 「ディナー形式か。」

2日目 35km・深海水族館 → 「どちらかというと流すような感じで、観光が中心かな。」

天気予報 15日 夜 雨 → 「雨雲が近くを通過するから、最低限の対策はしておいた方がいいな。」

 

>> 時之栖「グランテーブル」

 

そこで今回は、サポート有りということで「キャンプツーリング並みに荷物を多めにしたら、スペアバッテリー併用でどこまで保つか」を検証。バッテリーの限界がきたら荷物をサポートに預けて軽量化させ、宿泊先の時之栖(ときのすみか)まで完走するのを目標にしました。

 

とは言え、使わないモノを持っていっても仕方ないので、ディナーと観光を念頭に荷物は上記のものに以下のモノを追加しました。

・着替え(ジャケット、シャツ、パンツ etc... )

・レインウェア上下

・スキンケア用品

・充電器、延長コード

 

 

バイクのセットアップは、前回の「乗鞍高原をサイクルトレーラーを装着して上った」ときの反省を参考に、スペアバッテリー1本を追加し、着替え等の荷物を収納するため、リアキャリア×サイドバッグというオーソドックスなスタイルにしました。

 

リアキャリアはOLD MAN MOUNTAN(オールドマンマウンテン)・Divide(ディバイド)、サイドバッグはORTLIEB(オルトリーブ)・BACK ROLLER CLASSIC(バックローラークラシック)と耐荷重、雨対策ともに万全に。

 

このサイドバッグと荷物を入れたときの総重量が27.95kgで、カメラとボトルの重量を足すと推定で28kg~29kgぐらい。

 

サイドバッグと荷物を外すと20.7kgだったので、カメラとボトルの重量を足すと推定で21kg~22kgぐらい。荷物の重量が7kgぐらいになります。

 

以上の推定総重量29kgの状態で、平均時速20km/h~25km/hの巡航に合わせて、獲得標高800mを含む70kmのサイクリングで、スペアバッテリーを含む最大航続距離210km(105km×2本)でどのぐらい走れるか検証してみます。

 

3. 駿河湾の風景を楽しむルート(沼津港から田子の浦港)

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沼津から田子の浦へ向かうルートで「サイクリングならでは」を楽しめるのが、約20kmにも及ぶ防波堤の上を走るコース。

 

 

沼津港から田子の浦港までは17.5km。自転車も走行可能です。平坦な防波堤の上で約1時間のサイクリングを楽しめますが、歩行者の方には十分に注意してください。

 

 

このコースの特徴は、防波堤の上ということもあり、ほとんど砂が堆積しておらず走りやすい点。ロードバイクやクロスバイク、ミニベロでも快適に走っていました。途中、車両制限柵があるのでサイドバッグ積載時は幅にも十分ご注意ください。

 

4. 約20kmの上り区間(県道24号線から国道469号線/富士サファリパーク入口まで)

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富士市の「セブンイレブン富士市一色店」から休憩ポイントが少なくなるので、こちらで準備を整えさせていただきました。私もここで満充電のスペアバッテリーに交換しました。

 

 

ここからは班ではなく、各自のペースで集合場所の「富士サファリパーク前」を目指します。

 

 

今回のサイクリングの獲得標高の大半を占めるこの区間は、8%~10%程度の勾配がある坂道を上り続けます。荷物を積載した電動アシスト機能のないツーリング仕様だと、時速5km/h~10km/hで体力の消耗を抑えつつじっくり走るので、その日の大半の時間をここに当てるような感じになりますが、

 

 

電動アシスト機能のついたe-bikeの場合、JG1のスマートモードであれば時速10km/h~20km/hの「一定のペースで」走ることができました。但し、バッテリーの消耗は非常に激しく、先述のスペアバッテリー交換から約15km地点で残量が減り、スマートモード/パワーモードが使えなくなり、強制的にエコモードになりました。

 

通常はエコモードでも十分にラクなのですが、今回の総重量29kgの場合、エコモードのアシスト能力だと体感的にはかなりキツくなり、皆とペースを合わせるならここが限界と判断し、サイドバッグをサポートカーに預けました。

 

荷物を含めたサイドバックを外すと総重量が約22kg。重量的には「バイクパッキングでサイクリングする状態」とほぼ同じになりましたが、今度はエコモードでも問題なくアシストが足りて、バッテリー残量の減り方も緩やかになり、宿泊先の時之栖まで完走できました。

 

 

天気予報とは少し異なり、一日目のディナーから二日目の朝まで御殿場では雨が降っていましたが、雨/防水対策はできていましたので特に問題はありませんでした。

 

レインウェアや完全防水のバッグ以外の対策としては他にも、フロントホイールのスルーアクスル付近に装着したフロント・リアライトはブラックバーンの完全防水(IP-67相当)「デイブレイザー1500」「デイブレイザー65 リア」を使用していますが、フェンダーに関しては輪行・車載時に荷物になってしまうため付けていません。

 

5. 荷物を29kg載せたときのアシスト体感/バッテリーの減り方の検証結果

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今回のサイクリングで総重量29kgと22kgで、8%~10%程度の勾配がある約20kmの坂道を上り続けた際のアシスト体感とバッテリー残量の消耗の変化を検証した結果が以下の通りになります。

 

 

今までのアシスト体感から考えると「エコモードでもキツい重さの場合、スペアバッテリーを持参して走れる距離が最長200km以上になったとしても、スマートモードで実際に走れる距離としては1/4以下(約50km)になるのでは。」と推測しています。

 

BESV・JG1は元々、車体重量15.8kgのe-グラベルロードであり、電動アシストのパラメータ設定(応答性)もこの状態で最適化してあると考えられます。それに対して「勝手に」ツーリング仕様にしているだけの話なので、重量15.8kgでは問題ないエコモードも29kgまで重量が増えたら足りなくなるのは必然とも言えます。

 

以上を踏まえてBESV・JG1でツーリング仕様にする場合、ポイントになるのは「エコモードでも十分に走れる程度の荷物に抑え、目安としては22kg程度、29kgまで重量が増えると航続距離が著しく落ちる。」というのが、今回のサイクリングで得られた現時点での結論になります。

 

6. 簡単に出来る総重量の測り方

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今回の検証ではBESV・JG1に荷物などを載せて総重量29kgになった場合、著しくバッテリーの減り方が早くなりましたが、

 

検証条件を再現する際に必要になるのが「総重量を測ること」になります。ロードバイク等では専用の測りを使用する方法もありますが、ツーリング仕様など重量のある自転車の場合は測ること自体が大変です。

 

そこで「簡単に出来る総重量の測り方」をご紹介します。

 

 

【用意するもの】
・体重計

 

【測り方】
1. 自転車を持ち上げた状態で、体重計に乗って数値を測定
2. 何も持たない状態で、体重計に乗って数値を測定
3. 「持ち上げた状態」-「何も持たない状態」で差し引いた数値が、自転車の「大体」の総重量になります

 

 

上図の場合は、

1. 自転車を持ち上げた状態で、体重計に乗って数値を測定 → 76.50kg
2. 何も持たない状態で、体重計に乗って数値を測定 → 55.85kg
3. 「持ち上げた状態」-「何も持たない状態」で差し引いた数値が、自転車の「大体」の総重量になります → 76.50kg-55.85kg = 20.65kg

 

画像の状態は「バッグだけ付いていて、スペアバッテリー及び荷物はない状態」でした。

 

今回のサイクリングでは出発時の総重量が約29kg、荷物をサポートカーに預けた状態が約22kgで、この場合はエコモードでも十分なアシストのおかげで勾配は8%から10%ぐらいで続く上り坂でも平気でしたが、体重はこのとき55.85kg。

 

JG1は2本のバッテリー搭載で210kmぐらい走れる性能はありますが、エコモードでもしんどい程、重量が増えると1/4以下(50kmぐらいでスマートモードが使えなくなった)ので、性能を活かすには「ライダーの体重が55kgぐらいの場合で」その他の重量は20kg台前半までに抑えるのが肝要だと改めて思いました。

 

 

この「総重量の測り方」はアバウトな部分もあるものの、以前にオーストラリア縦断する際にカンタス航空にお世話になり、自転車を箱詰めにして「スポーツ用品の預け手荷物」として運んでもらったときも、この方法で測定して荷物の選別をしたことがあります。

 

e-bikeのアシスト性能と総重量、バッテリーの減り方の関連を調べたり、飛行機に載せたり、輪行など「重量」が関わるときに、よかったら試してみてください。

 

今後もサイクリングでの失敗を重ねて、e-bikeでできる新しい自転車旅のカタチを模索していきたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

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