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2022年3月22日

【店長日記】クエロ20F ドロップハンドルカスタム 手元で変速操作ができるダイアコンペ・ENEウィングシフターを取付けて、補助ブレーキレバー付きのDC165EXと併用できるようにしてみました。

相模原中央店

 

今回は以前に納車させていただいた、クエロ20F・ドロップハンドルカスタムモデルにダイアコンペ・ENEウィングシフターを取付けて、補助ブレーキレバーが使えつつ手元での変速操作ができるようになったカスタムついてご紹介させていただきます。

 

 

【目次】

 1. クエロ20F ドロップハンドルカスタム誕生のあらすじ

 2. 補助ブレーキレバー付きのダイアコンペ・DC165-EXに交換

 3. 手元で変速操作ができるENEウィングシフターへの交換

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1. クエロ20F ドロップハンドルカスタム誕生のあらすじ

 

「お店の雰囲気にマッチする、ドロップハンドルのミニベロがほしいのですが。」とオーナー様よりご相談を受けたのがはじまり。お話をお伺いすると相模原市内でヘアサロンを経営されており、休日に乗りつつ、普段はお店の世界観を表現されるのに自転車を展示されたいとのことでした。

 

そこでお店の全体的なイメージをお伺いさせていただき、ナチュラル・木目調というイメージから、落ち着いた雰囲気で溶け込みやすいブリヂストン・クエロ20Fをベースにドロップハンドル仕様にカスタムメイドすることをご提案させていただきました。

 


 

 

↑ こちらがベースとなったクエロ20F。このままでも十分に魅力的ですが、

 

 

↑ こちらが以前に納車させていただいたクエロ20F・ドロップハンドルカスタム。細部にこだわり、世界でたった一つの大人の色気が漂うバイクになりました。

 

2. 補助ブレーキレバー付きのダイアコンペ・DC165-EXに交換

 

 

そして前回アップグレードさせていただいたのがブレーキレバー。サロンのシンボルだけではなく、街乗りにも乗っていただけるようになりました。

 

実際に乗り始めるとレバーのブラケット部を握るポジションの他に上ハンドルと呼ばれるフラット部を握るポジションが多くなってきたので、上ハンドルを握っていてもブレーキがかけられる補助レバー付きのダイアコンペ・DC165EXに交換させていただきました。

 

 

ブレーキレバーの位置は最初、ブラケット部・下ハンドル両方とも指が届きやすい位置にしましたが、ブラケット部・上ハンドルが中心になったため、ブレーキレバーの角度もブラケット部を握ったときに操作しやすいように再調整。

 

 

補助レバーが付いたことにより、上ハンドルのポジションでの使い勝手は向上し、オーナー様にも大変喜んでいただけました。

 

3. 手元で変速操作ができるENEウィングシフターへの交換

 

 

そして今回、「ダブルレバーだと変速操作するときにハンドルから手を放すのがちょっと怖いので、ハンドルを握ったまま変速操作ができるようにしてほしいです。」とご相談を承りました。

 

手をハンドルから放す必要があるダブルレバー仕様から、ハンドルを握ったまま変速操作する方法自体はサムシフターやバーエンドコントロールなどいくつかありますが、現代のロードバイクのようにブラケットを握ったまま変速操作ができるよう、今回はダイアコンペ・ENEウィングシフターが候補にあがりました。

 

しかし、ここで懸念材料が発生。

「補助ブレーキレバーとウィングシフターが干渉するのでは?」

 

ウィングシフターのレバーは親指で操作することが前提で設計されているためか、大きくなっていて見るからに補助ブレーキレバーに当たりそうな雰囲気。

 

事前に情報収集してみたものの、DC165-EXとENEウィングシフターを併用している事例がなかったため、併用できるかは不明で、仮に併用できたとしてもウィングシフターが微妙な位置に取付けて操作しづらくなる可能性もありましたが、オーナー様より「微妙な位置になってもその時はその時で、チャレンジしてもらえませんか?」と仰られたので、挑戦してみることになりました。

 

 

結果から申し上げると、補助ブレーキレバーとウィングシフターの併用は成功しました。

 

 

何度か取付け位置を試して、ポイントになったのがウィングシフターの角度。親指の動きは曲げるより、閉じたり開いたりするのが簡単なので、その動きに合わせるように少し外側に向けてセッティングしました。

 

 

ウィングシフターの取付け位置が決まって、次の課題はシフトワイヤーの取り回し。この角度だとシフトワイヤーが真下を向くのでそのままだと窮屈なワイヤーの取り回しでシフト操作が極端に重くなるか、シフトワイヤーが長くなりすぎてハンドル周りがゴチャゴチャしてくるところを、"変速バナナ"ことシフターガイドパイプを使って角度を変更しました。

 

以前、私の愛車でシフトケーブルが飛び出ている"触角付き"のSTIレバーが付いていた際に、フロントバッグを取り付ける際に同じ方法でシフトケーブルを逃していた経験が活きました。

 

ウィングシフターはインデックス機構がなく、シフト操作は少し微調整が必要ですが、取付け位置がある程度自由にできるのが特徴で、ワイヤーを手動で巻き取るのでシマノでもカンパニョーロでも、少ない変速段数から最大11段まで使えます。

 

構造自体もとてもシンプルなので、分解して掃除もできます。今回、うまく行ったのはウィングシフターにインデックス機構がなかったからと言えます。また、クエロ20Fに備わっている機能の一つにハンドル操作の角度を制限するのがあり、それのおかげでシフトワイヤーも冗長にならずに済みました。

 

お渡しのとき、オーナー様より「最高!」とお褒めのお言葉をいただき、こちらも嬉しかったです。

 

 

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