先日より当店での取扱いが始まったe-bikeブランド・BESV(ベスビー)。
スポーツバイク特有の高い走行性能に、その速度域やペダル回転数に合わせて調整されたアシスト性能。重量は少し重たいものの、それを補って余りあるパワーでサイクリングの新たな楽しみを体験できるe-bike。
キャンプツーリングなどで荷物を載せる自転車旅でもその恩恵は受けられそうですが、航続距離や充電、輪行など従来の自転車旅とは別の気になる点もあります。
「実際にe-bikeを自転車旅で使ってみたらどうなるのか?」
正直なところ、そう思っていたので
当店の体験試乗車、グラベルロードタイプのJG1で実際に自転車旅をやってみたいと思います。
【YouTube】
【お知らせ】BESV取扱い開始しました - 体験試乗車はグラベルロードタイプのJG1、e-bikeで出来る新しい自転車旅の可能性を探していきます - (0:54)
【BESV JG1旅日記】#0 テストラン - 小倉橋・相模湖・津久井湖をe-bikeで巡る気ままなサイクリング -(4:17)
実際にやってみて、多くの失敗とたまに成功した部分を情報発信していきたいと思います。
今回は2022年の元日にお休みを頂き、故郷の東京へ帰省して羽田空港周辺と多摩川サイクリングロードを巡る東京サイクリングに行ってきました。
【目次】
今回の東京サイクリングでは、最初の目的地は城南島海浜公園で海と飛行機を見に行きました。そこから京浜島つばさ公園、昭和島を経て、家族から教えてもらった天空橋駅付近の新名所・羽田イノベーションシティ近くから飛行機を見学。羽田空港付近のサイクリングを満喫したあと、そのまま大師橋、多摩川サイクリングロードへ経て実家に戻るルートにしました。
城南島海浜公園に向かう際にふらっと立ち寄ったのが、大森ふるさとの浜辺公園。家族連れの方々などが散歩されていました。
城南島海浜公園に向かうまでには、いくつもの橋を渡ります。東京湾に面しているので風も強いですがe-bikeのアシスト機能で軽快に進んでいきます。今の時期であれば防寒対策はしっかり行いましょう。
あっという間に目的地の城南島海浜公園に到着。ここは羽田空港から飛び立つ飛行機を間近に眺めることができ、(個人的に)異国への気分を盛り上げてくれます。学生時代に自分で組んで完成したばかりの自転車で行き、飛び立つ飛行機を眺めて「いつか海の向こうで自転車旅をしよう。」とぼんやり思ってその後、その自転車でのオーストラリア縦断につながった思い出の場所。
かれこれ10年以上経ち、湘南・小田原ときて、縁があって相模原に来ることができました。今年も新しい発見や世界が広がると思うと楽しみです。皆様、本年もよろしくお願いします。
城南島海浜公園を出発して、次に向かったのが京浜島つばさ公園。こちらは羽田空港のB滑走路の近くにあり、離発着する飛行機を間近に眺めることができます。
京浜島つばさ公園を出発して次に向かったのは、家族から教えてもらった天空橋駅付近の新名所・羽田イノベーションシティ。その近くから飛行機を見学。至近距離なので、迫力のある姿を眺めることができます。
羽田空港付近のサイクリングを満喫したあと、そのまま東京都と神奈川県を結ぶ大師橋へ。
昼間もいいですが夜景が綺麗で、かつてトライアスロン出場のため、夜にランニングをしていた時は大師橋をルートに組み込んだりしていました。神奈川県側のビル群の夜景を見ながらのランニングは、当時の1日の終わりの気分転換になっていました。
千葉県・手賀沼で開催されたトライアスロン大会に出場したときの様子です。
そのまま多摩川サイクリングロードへ流れていき、少年時代にサッカーをやっていた思い出のグランドまで進みました。初日の出をかつてココで見た時も人出は多かったですが、昼間も相変わらずウォーキングや凧揚げで多くの人で賑わっていました。
久しぶりの故郷でのサイクリングでしたが、街の変わりゆく様子を確認できたいい1日でした。
e-bikeと言ってもサイクリングに出発する前の準備は、基本的に他の自転車と同じです。
タイヤの空気圧を規定値になるまで空気をしっかり入れて、チェーンにオイルを差す。
この2つが基本になります。
タイヤの側面に刻印されている指定空気圧を調べます。JG1に付いているマキシス・ランブラーの場合、" 35-60psi / 2.6-4.1bar " と表記されています。psi(ピーエスアイ)とbar(バール)、どちらも自転車でよく使用される空気圧の単位になりますが、刻印されている値は両方とも同じになります。
便宜上、psiでご説明しますがこの場合は、
「タイヤの空気圧は最低でも35psiは入れて、最高でも60psiを超えないようにしてください。」という意味になります。
タイヤの空気圧を適切にするメリットは、大きなところで次の2つになります。
1. タイヤの転がり抵抗が少なくなるので、少ない力でよく進むようになる
2. タイヤとチューブの隙間が少なくなり、リム打ちパンクのリスクが減る
1. タイヤの転がり抵抗が少なくなるので、少ない力でよく進むようになるは、同じ労力でラクに進んでくれるようになるので疲れにくく、遠出もしやすくなります。特にメリットとして大きいのは 2. タイヤとチューブの隙間が少なくなり、リム打ちパンクのリスクが減るになります。
パンクの原因の大半を占めるリム打ちパンクは、空気圧が不足している状態で段差等に強くぶつかった際に起きることが多いです。逆に言うと空気圧が適切な状態であればパンクのリスクはかなり減らせます。
応急処置のための交換用チューブや穴を塞ぐパッチ、タイヤレバーとポータブルポンプがあり、修理の方法を知っていれば出先でのパンク修理は可能です。ただ、出先での修理は時間も労力もかかることが多いです。
日々パンク修理をさせていただいている、私たち自転車販売店のスタッフでさえ出先での修理は大変なので、極力パンクのリスクが少なくなるよう、サイクリング出発前の空気圧の調整は欠かせません。
今回は指定空気圧上限の60psiまで入れました。タイヤによっては最大指定空気圧しか表記がないものもありますが、最低でも最大指定空気圧の8割入れるのがオススメです(最大指定空気圧が100psiなら、少なくとも80psiまで。特に細いタイヤが付いている場合)。
不整地を走ることの多いグラベルロードの場合、低い空気圧だと砂利道や木の根っこなどが多くあるトレイルが走りやすいメリットはありますが、舗装路主体のときは高めの空気圧にするのがオススメです。
チェーンへのオイルを塗布。サビが出ないようにチェーンにオイルをさす…というケースが多いですが、他には次のようなメリットがあります。
1. ペダルを漕ぐのが軽くなり、シフト操作もスムーズ
2. チェーンとギアの消耗を抑え、将来的なランニングコストの節約
3. オイルの種類によっては、汚れが付きにくくなる
1. ペダルを漕ぐのが軽くなり、シフト操作もスムーズと、2. チェーンとギアの消耗を抑え、将来的なランニングコストの節約はチェーンにオイルをさすメリットの中でも大きいものになります。
e-bikeやスポーツバイクに搭載されている高性能なギアチェンジシステムは、チェーンの状態によって大きく性能が変わります。
チェーンがクリーンな状態でオイルによる潤滑も十分な場合は、ペダルを漕ぐのもシフト操作もスムーズですが、
チェーンに砂や泥などの汚れが付着し潤滑も不十分な場合、ペダルを漕ぐのも重たくなりシフト操作もイマイチで、さらにチェーンやギアの消耗を早めるので交換頻度や交換箇所が増え、ランニングコストが余計にかかるようになります。
e-bikeの場合、汚れや潤滑不足による慢性的な強い踏み込みは、ドライブユニットやバッテリーにも負担がかかるので故障のリスクも高くなってきます。チェーンとギアのクリーニングをしてあげてから、オイルの塗布をしてあげてください。
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当店ではチェーンとギアのクリーニングも承っております。
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e-bike特有の準備としてバッテリーを充電しておきます。満充電までに数時間はかかるのでサイクリング前日から充電しておくとよいでしょう。
サイクリングをするにあたって身につけるものと持っていくものの準備。今回は動きやすくはあるものの、普段着に近いカジュアルな格好でしたがヘルメットとグローブはしっかり装着します。
時速25km/hまでアシストしてくれるので、走行中は常時20km/h前後のスピードが出ます。下り坂では40km/hを超えることもあります。その速度で転倒した場合、己の身を護るものを身に着けていなければ大ケガは避けられないので忘れずに着用しましょう。
今回持っていったものは、ワイヤーロックと先程のパンク修理の応急処置セットのみ。後輪がナット止めになっているため脱着には15mmのスパナが必要なため、今回はパッチのみでしたがクイックリリースやアーレンキーで脱着できるスキュアーであれば、交換用のチューブを持参したほうが出先でのパンク修理がラクになります。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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相模原中央店 岐部
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