「アンジェリーノのブログを見て、同じようにカスタムしてほしい。」と、子ども乗せ電動アシスト自転車のハンドルを交換し、普通の前バスケットを取付けるオーダーを承り、お仕上げさせていただきました。
今回ご依頼いただいたのはパナソニックの子供乗せ電動アシスト自転車・ギュットDX。当時は後輪が26インチ、前輪が22インチのモデルがありましたが、現在では20インチモデルのギュットクルームになります。
上の写真がカスタム前の状態。お子さんも大きくなり、前後のチャイルドシートもなく、しばらく休眠していた状態でしたが、リメイクして普段使いできるようにしていきます。
今回のカスタムにあたりポイントになったのは、以下の部品です。
・ヤマハ パスキス(PAS KISS)2016年度以前モデルの注意点(New)
簡単にですが、ご紹介させていただきます。
今回の交換にあたっては、一般自転車に取付けできるタイプのバスケットであれば適合するので、大きくても軽くスタイリッシュなウッドボトム付きのアルミ製バスケットを選択しました。
こちらのバスケットの大きさは幅42センチ × 奥行き35センチ × 高さ21センチで重量は950g。サビに強いのも特長です。
このカスタムで重要なポイントになるのが、バスケットブラケットとバスケットステーの選択。
バスケットブラケットは前バスケットの背面から支える部品ですが、通常のまっすぐタイプだと前バスケットの位置が低くなりすぎて、前ブレーキと干渉します。
そこで、オフセットしているバスケットブラケットを使用することで前バスケットの位置を調整します。
バスケットステーは前バスケットの下から支える部品ですが、通常の自転車と異なる設計とバスケットの取付け方法になるので、実測で合うものを探すという形になります。
オフセットバスケットブラケットと前バスケットを仮止めして位置を確認し、フロントフォークにはライトもあるので、それにも干渉しないバスケットステーを探します。
今回は26インチのビーチクルーザー用が幅広でランプに干渉せず、スマートに取付けできました。
今回のカスタムのこだわりポイント、OGKのコンテナバスケット。
先述の通り、ギュットDXは後輪が26インチ、前輪が22インチになっています。前のアルミバスケットは高さが21センチとやや低めなので、後ろを一般的な大きさのバスケットにすると、前が小さく後ろが大きくなり、ちぐはぐな印象になってしまいます。
後ろバスケットは補助的な使い方になることから、あえて高さが低めのバスケットにしてバランスを取りました。
コンテナバスケットの大きさは幅41センチ × 奥行き30センチ × 高さ16センチで重量は1096g。耐候性にすぐれた樹脂製で劣化しにくいのも特徴です。
ハンドルはブリヂストン・ベガス純正品のデルタハンドルをチョイス。こちらはステムと一体型になっており、ステムの長さも十分にあるので適切なハンドル位置をうまく確保できました。
ちなみに交換前のギュットDX純正品のハンドル・ステムの重量は1436g。
交換後のデルタハンドルの重量は1114gと、322gの軽量化を果たしています。
カスタム後の写真がこちら。ハンドル周りが軽くなっただけではなく、スマートなシルエットに。
ベガスのリラックスポジションのハンドル、ウッドボトム付きの前バスケット、後ろのコンテナボックス、ボディカラーのマットグリーンと合わせて、トートボックスやショートホールのようなアウトドア風カーゴバイクの完成です。
カスタムにかかった予算は、ハンドルのカタチが大きく変わるためワイヤー類の交換が必要だったりするので、通常の専用バスケット取付けと比べて数倍になりましたが、仕上がり具合をご覧いただき、大変喜んでいただきました。
当店で承れるカスタムは安全・安心して乗れる状態であることと、法令に遵守した範囲までとなりますが、使用目的により合ったアレンジで乗りやすくなったり、自分だけのオリジナル自転車ができあがるのがカスタマイズの魅力。
保育園への送り迎えを卒業し、子育ての次のステージになって、役目を全うしてボロボロになっている場合は乗り換えがオススメですが、まだまだバッテリーやドライブユニット、車輪等が元気であれば今まで支えてくれたパートナーを新たな道で活用できるようリメイクするのも、一つの方法です。
ご興味のある方は、ぜひご相談下さい。
最後になりましたが、今回のカスタムのオーダー及びブログへの掲載を快諾していただいたオーナー様、ありがとうございました。
※カスタムの方法に関するご質問、部品の型番を知りたいなどのお問い合わせは、恐れ入りますがご遠慮いただきますようお願いいたします。
・ヤマハ パスキス(PAS KISS)2016年度以前モデルの注意点(2023年5月更新)
この記事はヤマハ・PAS KISS mini(パスキスミニ)にフロント・リア兼用バスケットを「前側」に取付ける際の注意点になります。
(上図はPAS KISS mini 2016年度以前モデルのイメージ)
2017年度モデルより順次、PAS KISSシリーズは新型チャイルドシート「コクーンルーム」を搭載したモデルに切替わっていきました。
PAS KISS mini(~2016年度)
PAS KISS mini un (2017年度~)コクーンルーム搭載モデル
新型になったことで機能や形状の変化もありますが、ハンドル形状とチャイルドシート取付け方法も変更されています。
結論を申し上げると現在販売中の「コクーンルーム」対応のフロント・リア兼用バスケットは、2016年度までのPAS KISSシリーズにはそのままでは付きません。
対応方法は幾つかございますが、今回はバスケットの他に現行モデルのハンドルを手配して交換させていただきました。
上図はPAS KISS mini(2017年度以前モデル)に付いているハンドル。
こちらがコクーンルーム搭載モデルのハンドル。コクーンルームを取付けるために、左右に雌ねじが設けられているのが特徴。
今回交換したのはヤマハ純正のスチール製バスケット(Q1H-SGI-Y04-010)でした。このようにハンドル形状によって適合する・しないが出てくるのでご注意ください。
(了)
>> 【カスタム】前子ども乗せ付き電動アシスト自転車 ハンドル周辺すっきり仕様 その5 - アンジェリーノプティットe編 -
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